未知なる生命に触れるとともに実社会との結びつきを意識した学びで人類と地球の課題に挑む
21世紀、人類と地球にとっての緊急の課題は食糧危機、環境破壊、世界的感染症など、生命科学の領域に多く現れています。また、先端的医療技術や遺伝子情報の有効利用が今後のわが国の国際競争力を大きく左右します。このような時代の要請を受け、今日までバイオテクノロジーや生物化学の分野で教育・研究実績を重ねてきた工学部生物工学科をさらに発展させ、新たに「生命システム学科」「生命資源環境学科」「動物生命医科学科」の3学科からなる「総合生命科学部」が2010年4月にスタートします。
生命システム学科 (入学定員45名)
いまだ解き明かせない数多(あまた)の不思議にシステムとしての生命活動という観点からアプローチする
- 総合システムとしての生命
- 分子レベルの機能を細胞・組織・個体レベルでの生命活動に結びつけて、その全体をシステムとして捉える総合的な学びを展開します。具体的には、分子、細胞レベルでのタンパク質の品質管理などの「生命システムの管理」と発生や神経組織の構築などの「生命システムの構築」、さらに個体レベルでの活動である「免疫」、生命システムの異常である「がん」まで幅広く学びます。
- あなたの研究が最先端にも
- 生命には、いまだ解明されない多くの謎があります。そのような分野で研究に取り組むことで、最先端の領域に触れていくこともできます。今後の発展が予想される生命科学分野で活躍できる研究者・技術者へと道が開かれます。
生命資源環境学科 (入学定員35名)
植物や動物のパワーを引き出すことで限りある資源の有効活用につなげる
- マクロな視点から生命科学にアプローチ
- 人類が豊かな生活を求め続けた結果、地球の資源は枯渇しつつあります。この問題を生命科学により解決するのが生命資源環境学科です。植物や動物の持つパワーをバイオテクノロジーによって引き出すことで、限りある資源をより有効に活用する方法を探ります。生物の多様性を保護する方法を学ぶ一方、人類に寄与する遺伝子や物質を発見するなど、実践的な研究に取り組みます。
- 食糧・環境は21世紀の注目分野
- 食糧問題や環境問題は21世紀の人類にとって緊急の課題です。この分野での問題解決に取り組むことは今後ますます重要度が高まります。卒業後は、農業・林業・水産業などの研究者・技術者、食品製造業、化学メーカー、種苗企業等への道が開かれます。また、農業や環境問題に携わる公務員、NGOなどへの進路も広がっています。
動物生命医科学科 (入学定員35名)
国内有数の実験施設を擁する恵まれた研究環境で人類の危機に備える
- 国際的研究拠点で学ぶ
- 動物由来の感染症が世界的に流行しています。特に、新型インフルエンザウイルスの感染爆発が心配です。人が免疫を持たない動物由来の感染症は、国際社会では瞬く間に広がり大きな脅威となります。動物生命医科学科では、鳥インフルエンザ研究センターをはじめ、国内有数の実験施設と国際的な研究ネットワークのもと、世界最高レベルの研究に触れることができます。
- 人類の福祉や食の安全を担う人材
- 生理学・病理学等を通して動物の様々な個体の特性を学び、動物の遺伝子から個体レベルまでの生命医学的な教育を行います。さらに細菌・ウイルスから動物個体への感染防御・免疫システム並びに胚操作やヒト疾患モデル動物を通しての病気の解明や治療など、基礎医学的な知識や技術を学べます。先端的で高度な大学教育を行います。そして、獣医学・農学・医学・歯学・薬学・食品学・実験動物学などの分野においてそれらの知識を活用できる研究者・技術者を育成します。
